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これから臨床実習にのぞむPT実習生、あるいは、臨床実習の真っ只中で苦しい思いをしているあなたへ。

「臨床実習は、楽しいですか? 不安ですか? それとも、毎日が苦しいですか?」
私が伝えたいこと
私はアラフィフ理学療法士です。
前職では老人保健施設の主任をしていましたが、職場の複数の部下からのハラスメントを受け、適応障害を発症し、人生で初めて休職を経験しました。そして、復職できないまま退職した経験を持つ者です。
そんな私ですが、この体験を通じてあなたに一番に伝えたいことがあります。
心が壊れそうな時に、絶対に忘れないでほしいことです。
それは・・・

「心が壊れる前に逃げてください。それは負けではなく、自分を守る行動です!」
適応障害とは何か?

適応障害とは、「明確な強いストレスによって憂うつや不安が現れ、日常生活が困難になる状態」 のことです。
PT実習生にとっての大きなストレス要因は、多くが 実習施設での人間関係です。
〜実習生が抱えやすいストレスの例〜
- 高圧的な指導者
- 指導者やスタッフからの無視やパワハラ
- 人間関係の悪化による孤立感
私も、前職では、部下からの無視を受けました。
【体験談】私が適応障害を発症した経緯
体調の異変に気づいたとき
適応障害の発症2か月ほど前から、原因不明の耳鳴りやまぶたの痙攣が出現しました。
当初は「疲れているだけ」だと軽く考えていましたが、そんな状況はどんどん悪化していきました。
無視と集団での追い詰めで心が壊れる
適応障害の発症1か月前、ついに職場での無視が始まりました。
〜適応障害発症1か月前の身体の異変〜
- 眠れない →夜間、中途覚醒してそのまま眠れず、睡眠時間3時間程度
- 職場が怖くて震える →運転中、職場に近づくにつれ、足が震えてくる
- 動悸が止まらない →運転中、職場に近づくにつれ、動悸が強まってくる
- 自分を責めて涙が止まらない →突然、自分の弱さを責め、涙があふれてくる
さらにリハ科の臨時会議で、複数人から一方的に責め立てられました。
「主任の仕事をしていない」
「何を考えているのかわからない」
7対1で反論もできず、人前で号泣してしまいました。
心が限界を迎えたとき
ついに心療内科を受診し、「うつ状態」と診断されました。
医師は、「適応障害だとストレス要因を追及されて復職が難しくなる」と配慮してくれ、「うつ状態」と診断書を書いてくれました。
そして、受診の翌日、私は1か月の休職に入りました。
休職、退職、そして転職活動
休職中は、不安と焦りで焦りでいっぱいでした。
心を立て直そうと必死な一方で、これからどう生活費を稼いでいこう不安に押しつぶされる生活です。
転職しようにも、40代での転職は簡単ではありません。
転職サイト、人材紹介会社・・・なかなか条件に合う職場は見つかりませんでした。
それでもあきらめず、自力で転職先を探し、今は新しい職場で穏やかに働いています。
私を救った「認知行動療法」
そんな私が、休職中に出会ったのが認知行動療法です。

認知行動療法とは、「自分の極端な考えを修正し、心を軽くする方法」 です。
そんな私が、実際にやってみたことがあります。
当時の私は、
「自分はダメだ」
「もう雇ってくれるところなんてない」
と考えていました。
認知行動療法では、「それは本当に事実か?」「もっと別の見方はないか?」と問い直します。
極端な考え方を修正して、前向きな思考に持っていくのが認知行動療法なのです。
そんな私が参考にして読んだおすすめ本を紹介します。
私が参考にした「認知行動療法」に関する書籍
- 大野裕著:「はじめての認知療法」(講談社現代新書)
- 玉井仁、他著:「マンガでやさしくわかる認知行動療法」(日本能率協会マネジメントセンター)
- 大野裕、他著「簡易型認知行動療法実践マニュアル」(ストレスマネジメントネットワーク)
もし上記の本に興味があれば、ぜひ手に取ってみてください。
👉 認知行動療法の入門的な解説は こちらの記事で紹介しています。
臨床実習がつらいあなたへ伝えたいこと
つらい時にしてほしいこと
もし、実習が怖くてたまらないときは、どうか次の行動を考えてみてください。
✅ まずは信頼できる友人や学校の先生に相談する
✅ 相談しても改善しないなら、実習地の変更を申し出る
✅ 体調に異変が出たら、すぐに病院を受診する
✅ 「逃げる」は恥ではなく、自分を守る大切な行動だと知る
最後に・・・心と命を最優先に
私は、自分の苦しい体験を通じて、これだけは伝えたいです。
「あなたが毎日泣いて、眠れず、震えるほどの苦しみは、生き地獄です。」
どうか、そうなる前に行動してください。
どんな未来でも、必ず新しい道はあります。
もし苦しんでいるなら
もしこの記事を読んで共感したり、誰にも言えない気持ちを吐き出したいと思ったら、
コメントでもメールでも構いません。
一人で抱え込まないでください。
「あなたの心と健康が、何より大事です!」
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